北海道札幌市出身の山口真由は、東京大学法学部を首席で卒業(総長賞受賞)し、在学中の3年次に旧司法試験、4年次に国家公務員I種試験に合格するという伝説的な記録の持ち主です。卒業後の2006年、中央省庁の頂点とも称される財務省(主税局)に入省しました。
しかし、エリートコースの頂点にいながら、わずか2年後の2008年に財務省を退官します。世間を驚かせたこの決断の背景には、連日深夜に及ぶ過酷な勤務実態と、巨大組織の中で個人の裁量が制限されることへの違和感がありました。自らの心身の限界を見つめ直し、組織の歯車ではなく個人の力で社会に貢献できる道を選ぶため、潔く官僚の肩書を手放して法曹界へと舵を切ったのです。