笹崎里菜という人物を語る上で避けて通れないのが、入社前年に起きた「内定取り消し訴訟」の存在です。彼女の原点ともいえるこの出来事は、今なおメディア史に残る異例の事態として記憶されています。
東洋英和女学院大学に在学中、「ミス東洋英和」に選ばれ、各大学のミスキャンパスが集う「ミスオブミス」でもファイナリストに選出されるなど、学生時代から抜群の知名度を誇っていました。難関を突破して日本テレビのアナウンサー職の内定を勝ち取ったものの、学生時代に母親の知人が経営する銀座のクラブで短期間ホステスのアルバイト経験があったことを人事担当者に相談したところ、局側から「清廉性に欠ける」として内定を取り消される事態に発展します。
これに対し、彼女は泣き寝入りすることなく東京地裁に内定取消の無効を求めて提訴。世間から凄まじい注目とバッシングを浴びるリスクを承知の上で、自らの正当性を主張し続けました。結果として裁判上の和解が成立し、2015年春に晴れて入社を果たします。前代未聞の逆風の中で入社した彼女でしたが、現場では一切の言い訳をせずひたむきに仕事に向き合い、局内の信頼を実力で勝ち取っていきました。