1999年にフジテレビジョン系列で放送を開始した『あいのり』は、日本のリアリティ番組のフォーマットを決定づけた伝説的プログラムだ。ピンクのワゴン車「ラブワゴン」に乗った男女が世界各国を旅しながら真実の愛を探す――この斬新なドキュメンタリーバラエティでスタジオMCを務めたのが彼だった。
スタジオでの軽快なトークはもちろん、旅の参加者たちの一喜一憂に本気で涙し、時には画面越しに熱いエールを送る飾らない人間性。台本通りのコメントを綺麗になぞる司会者が多かった当時、感情をむき出しにして視聴者と同じ目線で語りかけるスタイルは極めて異例だった。毎週月曜夜11時の放送枠は社会現象と化し、若者たちのライフスタイルや恋愛観にまで絶大な影響を与えた。番組の爆発的ヒットは、彼の確固たるタレント性を日本の芸能界全体へ強烈に印象づける決定打となった。