ほくろ除去で最も広く用いられているのが、水分に反応して組織を蒸散させる「炭酸ガス(CO2)レーザー」です。皮膚の表面を削り取るため、照射直後から組織が再生するまでのプロセスを時系列で把握しておくことが心の余裕につながります。
【施術当日〜3日目:浸出液と創傷期】
照射直後はほくろがあった部位がわずかに窪み、擦り傷のように赤くジュクジュクした状態になります。体液(浸出液)が分泌されるため、クリニックで処方された抗生剤入り軟膏を塗り、医療用ハイドロコロイドテープなどで密閉保護します。局所麻酔が切れた後にじんわりとした鈍痛を感じることがありますが、強い痛みが続くことは稀です。
【4日目〜2週間:上皮化と凹みの改善】
皮膚の再生(上皮化)が進むにつれ、浸出液の分泌が収まります。個人差はありますが、約7日〜14日ほどで新しい薄い皮膚が張り、えぐれていた凹みが急速に底上げされて平らな状態へと近づきます。この段階で保護テープを卒業できるケースが一般的です。
【1ヶ月〜3ヶ月:ピンク色の赤みと色素沈着期】
新しい皮膚は非常に薄くデリケートなため、毛細血管が透けて鮮やかなピンク色や赤みを帯びます。さらに、傷が治る過程で一時的な「炎症後色素沈着」が起こり、薄茶色く見える時期があります。一見すると「ほくろが再発した」ように見えがちですが、肌のターンオーバーとともに薄れていく正常な創傷治癒反応です。
【3ヶ月〜6ヶ月以降:肌色の完成・ビフォーアフターの完成】
赤みや色素沈着が徐々に引き、周囲の健康な皮膚と同じ色合いへと馴染んでいきます。術前と術後の変化を比較すると、凹凸や黒ずみが解消され、至近距離で見てもほとんど目立たない状態へと仕上がります。