ガーデニング愛好家の間では、ミントやドクダミと並んで「安易に地植えしてはいけない植物」としてローズマリーの名前が挙がることがあります。植え付け後に後悔する主な理由は、次の3点に集約されます。
第1に、圧倒的な占有面積による他の植物の駆逐です。地植えにしたローズマリーは根の吸水スピードが極めて速く、周囲の土壌の水分や養分を独占します。密集した枝葉が大きな日陰を作るため、足元に植えていた草花が日照不足で全滅するケースは珍しくありません。
第2に、株元の木質化による景観の悪化と害虫の温床化です。大きく育ちすぎた株は、外側だけ緑が茂り、内部は枯れ葉が堆積した茶色い古木状態になります。湿気がこもることでカイガラムシやハダニが発生しやすくなり、手入れがしづらい「巨大なヤブ」と化してしまいます。
第3に、撤去作業の過酷さです。地中深くまで強靭な根を張り巡らせるため、いざ抜こうとしてもスコップの刃が立たず、途方に暮れる人が少なくありません。これらのトラブルを防ぐためには、植え付け前のスペース計画と定期的な樹形コントロールが不可欠です。