アウトドアシーンやサバイバル、旅ものの作品で登場する大型のバックパックは、一般的なタウンユースのリュックとは根本的に構造が異なります。登山リュックのイラスト構造を破綻なく描くためには、特有のパーツとその役割を把握しておく必要があります。
大型リュックの最大の特徴は、荷物の重量の約8割を肩ではなく「骨盤」で支える点にあります。そのため、腰回りを包み込む分厚いヒップベルト(ウエストハーネス)と、胸の前で左右のストラップを固定するチェストストラップの描写が欠かせません。
さらに、本体上部を覆う雨蓋(トップリッド)、荷物の揺れを抑えるサイドのコンプレッションストラップ、トレッキングポールを取り付けるサイドループなどを描き込むことで、緻密で本格的なアウトドアギアの風格が漂います。縦長の筒状フレームをベースにアタリを取り、外付けパーツをレイヤーのように重ねていく手順で作画を進めると、破綻なく複雑な構造をまとめ上げることができます。