「過去は変えられない」は誤解?後悔を断ち切り未来を変える心理新常識

「過去は変えられない」は誤解?後悔を断ち切り未来を変える心理新常識

「過去は変えられない」は誤解?後悔を断ち切り未来を変える心理新常識とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

過去のトラウマや失敗に悩む人に対して、さらに踏み込んだ視点を提供するのが『嫌われる勇気』で一躍脚光を浴びたアドラー心理学の過去の捉え方です。創始者アルフレッド・アドラーは、フロイト流の「過去のトラウマが現在の自分を決定づけている」とする「原因論」を真っ向から否定しました。

アドラー心理学では、人間は過去の原因によって動かされているのではなく、自らが設定した「現在の目的」のために過去の出来事を利用していると考える「目的論」を採用します。たとえば「過去に手痛い失恋をしたから新しい恋愛ができない(原因論)」のではなく、「再び傷つくのを避けたいという目的のために、過去の失恋を言い訳として利用している(目的論)」と解釈します。

この考え方に立てば、過去のトラウマ克服に必要なのは過去の追究ではなく、「今、これからどう生きるか」という目的の再設定です。過去の出来事そのものに人間を縛り付ける力はなく、縛られているのは自分が下した決断に過ぎないという事実は、過去の重荷から自由になるための強力な転換点となります。

清水 千尋
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清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。