本作を語る上で欠かせないのが、2015年度後期のNHK連続テレビ小説『あさが来た』(波瑠主演)の主題歌起用と、NMB48の山本彩さんがAKB48名義の楽曲で単独センターに抜擢されたという事実です。
当時、AKB48グループにおいて屈指の歌唱力とアコースティックギターの演奏技術を誇っていた山本彩さん。アコースティックギターの柔らかなアルペジオに乗せて、彼女の凛とした透明感のあるソロボーカルから始まるイントロは、従来のアイドルポップスのイメージを覆す鮮烈なインパクトを与えました。朝の澄んだ空気感に見事にマッチしたその歌声は、ドラマ視聴者の心を瞬く間に掴み、普段アイドル楽曲に触れない中高年層にまで支持を広げる決定打となったのです。
ドラマの主人公・あさの前向きでひたむきなキャラクターと、音楽に対して常にストイックかつ真摯に向き合ってきた山本彩さんのパブリックイメージが奇跡的なシンクロを見せ、楽曲の説得力を何倍にも高めました。