衣料品や生活雑貨の印象が強い株式会社良品計画だが、実は飲食業へのアプローチにおいても目覚ましい成果を上げている。「食」は暮らしの中心であり、素材の良さをそのまま活かすというブランド精神は、料理の皿の上でも一貫している。飾らない、加工しすぎない、けれど滋味深い。こうした思想が形になったのが直営のカフェ事業である。
単なるライフスタイルブランドの「おまけ」としてのカフェではない。外食産業が激しい競争を繰り広げる中で、素材の調達から調理法までこだわり抜いたメニュー展開は、食に敏感な都市生活者の心を捉えて離さない。地域経済や農業との連携も強化し、食の持続可能性を意識したビジネスモデルとしても業界内から熱い視線を集めている。