インターネット上の掲示板や物流コミュニティでは、「路線便は荷物の扱いが荒い」「納期が読めない」といったネガティブな口コミが散見されます。しかし、これらの多くは路線便の運用メカニズムを理解していないことに起因する誤解です。
誤解1:「路線便は荷物が破損しやすい」の真実
チャーター便であれば一度積み込んだ荷物は配送先まで触られません。対して路線便は、出発地と目的地のターミナルで最低でも2〜3回、フォークリフトや作業員の手によって積み替えが行われます。しかも、10tトラックの荷台には、硬い鉄製の機械部品の隣に薄い段ボール箱が積まれるような「異種混載」が発生します。
つまり、路線便での荷崩れや外装ダメージの多くは運送会社の過失だけではなく、「宅配便と同じ感覚の薄い段ボールで出荷した荷主側の梱包仕様不足」が原因です。路線便を利用する際は、二重両面段ボール(Wフルート)の採用や、パレットへの強固なストレッチフィルム巻き、PPバンドでの結束、角当ての装着が事実上の前提条件となります。
誤解2:「宅配便のように時間通りに届く」の真実
路線便のドライバーは、1台のトラックに数十社分の多種多様な荷物を積載し、道路状況や各納品先の荷降ろし待ち時間(バース待機)に大きく左右されながら運行しています。そのため、「午前中指定」と伝票に書かれていても、法的な確約義務を伴うものではなく、あくまで「配達希望の目安」に過ぎません。
工場の生産ライン投入や店舗のオープンイベントなど、「指定時刻に1分でも遅れたら致命的な損害が出る荷物」を通常の路線便で手配するのは明らかなリスク管理不足です。そうした案件には、時間指定保証の特約便や専属チャーター便を手配するのが物流管理の常識です。