馬の数え方は頭か匹か?人が乗ると1騎に変わる由来と競馬の掟

馬の数え方は頭か匹か?人が乗ると1騎に変わる由来と競馬の掟

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そもそも、なぜ「頭(とう)」という助数詞が日本に定着したのでしょうか。その馬数え方由来を探ると、江戸時代末期から明治維新にかけて押し寄せた西洋化の波に突き当たります。

日本国内の馬単位歴史を記録した文献や国立国会図書館の所蔵資料によると、江戸時代以前の日本では、馬も牛も一般庶民の間ではもっぱら「匹(疋)」で数えられていました。これが大きく転換したきっかけが、明治期における西洋農学および畜産学の導入です。英語圏では古くから、牛や馬などの家畜の総数を把握する際に「head」という単語を用いてきました。例えば「50 head of cattle(牛50頭)」という表現です。群れを遠くから見渡した際、木々や草むらに体が隠れていても、突き出た頭部を数えるのが最も確実かつ迅速であったことに由来します。

明治政府はこの西洋式の大規模畜産技術と統計手法を取り入れる際、英語の「head」を直訳して「頭」という助数詞を公文書に採用しました。さらにこの動きに拍車をかけたのが、日清・日露戦争へと突き進む軍馬数え方の軍事規格化です。軍隊において騎兵隊や輜重隊(しちょうたい)を編成する際、馬は国家の極めて重要な戦略兵器でした。個々の兵馬を厳格に戸籍管理し、軍用財産として計数するために「頭」という規律ある助数詞が徹底されたのです。富国強兵の掛け声とともに全国の畜産農家や競馬倶楽部へこの公的呼称が浸透し、大正から昭和初期にかけて「馬=頭」という認識が完全に固定化されました。

木村 陽翔
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木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。