新型の全貌に迫る前に、パジェロの生産終了の理由と経緯を整理しておく必要があります。日本国内向けモデルは2019年に「FINAL EDITION」をもって販売終了となり、2026年には製造拠点であったパジェロ製造株式会社(岐阜県坂祝町)の工場が閉鎖され、40年近い歴史に一旦幕を下ろしました。
当時の撤退を決定づけた要因は主に3点あります。第1に、2006年に登場した4代目モデルの基本設計が古く、年々厳格化する衝突安全基準や歩行者保護基準への適合に限界が来ていたこと。第2に、世界的な環境規制の強化に伴い、大排気量ディーゼルおよびガソリンエンジンの継続が難しくなったこと。そして第3に、モノコックボディにラダーフレームを一体化させた独自構造の大幅刷新には莫大な投資が必要だった点です。市場の需要がクロスオーバーSUVへシフトしていた時期も重なり、苦渋の決断としてラインナップから外れることになりました。