Q1:成虫になったカイコガには、本当に一切エサや水を与えられないのですか?
A1:口器(口の機能)が完全に退化しているため、砂糖水や樹液、桑の葉などを置いても一切口にすることはできません。無理にスポイト等で水分を与えようとすると気門(呼吸用の穴)に入り窒息死する恐れがあります。幼虫期に蓄えた栄養だけで生きていますので、何も与えず、直射日光の当たらない静かな環境で見守るのが正しい接し方です。
Q2:小学校から持ち帰った繭が羽化してしまいました。庭の木や草むらに逃がしてはいけませんか?
A2:絶対に野外へ放してはいけません。カイコガは飛翔能力がなく、足の把握力も弱いため、草木にとどまることもできません。放した瞬間からアリや鳥に襲われるか、風雨にさらされて地面で力尽きます。また、生態系への配慮という観点からも、家畜化された人工昆虫の野外投棄は不適切です。必ず飼育ケースの中で最期まで看取ってください。
Q3:繭から羽化させずに生糸をとる作業(蛹殺し)は家庭でも行えますか?
A3:家庭でも可能です。サナギになったのを確認(繭を作ってから約1週間後、振るとカラカラと鈍い音がする状態)した後、繭を鍋の熱湯に入れて15〜20分ほど弱火で煮ることでサナギを絶命させ、同時にセリシンを軟化させて糸口を見つけることができます。煮ることに強い抵抗がある場合は、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫で24時間以上冷却して安楽死させた後、ゆっくりぬるま湯で煮出す手法も用いられます。
Q4:メスが交尾せずに卵を産んでしまったのですが、これらも来年生まれてきますか?
A4:オスと交尾していないメスが産んだ卵は「無精卵」です。産卵直後は黄色がかった乳白色をしており、数日経っても色が黒褐色や灰青色に変化せず、そのまま干からびて凹んでいきます。無精卵から幼虫が孵化することはありませんので、ティッシュ等に包んで一般ごみとして処理しても問題ありません。 (出典: 蚕 成虫 にし ては いけない 理由(Yahoo!ニュース))