孤独な海外挑戦を支えているのは、強固なバックアップ体制だ。所属先である富士通陸上競技部は、最先端のデータ分析チームとメディカルスタッフを現地に派遣し、バイオメカニクスの観点から彼の跳躍をミリ単位でバックアップする。ウェアラブルセンサーが弾き出す数値は、フォーム変更後の反発効率が劇的に向上していることを証明していた。
日本陸上競技連盟もまた、日の丸を背負う大黒柱の変革に熱い視線を注ぐ。男子フィールド種目において世界大会のメダルを狙える稀有な才能に対し、競技環境の整備を惜しまない。個人の飽くなき探求心と、組織の緻密なサポート。二つの歯車が完全に噛み合い始めている。