近年、ECモールやSNSの購買レビューで評価が著しく高まっているのが「1回使い切りタイプ」の抗菌目薬です。一般的なボトル容器の目薬には、雑菌の繁殖を抑えるためにベンザルコニウム塩化物などの防腐剤が添加されています。しかし、この防腐剤は角膜上皮に対して微小な刺激を与える要因にもなり得ます。
「たまにしか発症しないものもらいのために10mLのボトルを買っても、9割以上残したまま使用期限が切れて捨てることになる」という消費者の不満に対し、使い切りタイプは1本あたり0.5mL程度が個包装されており、常に完全な無菌状態でフレッシュな薬液を点眼できます。知恵袋や口コミサイトでも「ポーチに数本入れておける」「家族で同じボトルを共有して感染を広げるリスクがゼロになった」と、衛生意識の高い層から絶大な支持を得ています。
さらに注目すべきは、子どもに対する安全性です。小さな子どもの角膜は大人よりもデリケートであり、点眼時の刺激や防腐剤に対して過敏に反応することがあります。ロート抗菌目薬iをはじめとする防腐剤フリーの使い切り製品は、生後4ヶ月〜1歳以上の乳幼児から使用可能と明記されているケースが多く、小児科や眼科を受診するまでの応急処置として重宝されています。
ただし、現場の薬剤師が口を揃えて指摘する重大な落とし穴があります。それは「容器の先端が子どものまつ毛やまぶたに触れる汚染」です。子どもが点眼を嫌がって暴れた際、容器の先が眼球やまぶたに直接触れてしまうと、容器内に皮膚の常在菌が逆流します。使い切りタイプであればその1本を破棄するだけで済みますが、大容量ボトル型の場合はボトル全体が黄色ブドウ球菌などに汚染され、次回以降の点眼が患部へ細菌を塗りつける行為へと変貌してしまいます。安全性を担保する意味でも、小児への使用には使い切りタイプを選択するのが極めて合理的な防衛策です。