「30代後半や40代で異業種から電験三種に受かったが、本当に採用されるのか?」という不安は、転職志望者の間で最も切実なテーマです。現場の採用担当者や、未経験で転職を果たした技術者の生の声から、市場のシビアな実態が透けて見えます。
大手転職サイトや専門エージェントの採用担当者は、次のように証言します。
「20代であれば実務未経験でも電験三種さえあれば引く手あまたです。大手プラントや設備管理の幹部候補として歓迎されます。しかし、40歳を超えて実務経験がゼロとなると、書類選考の通過率は一気に下がります。電気の図面が読めず、高圧の危険作業に対する身体感覚がないペーパー保持者をいきなり現場の主任技術者として選任することは、法的なリスクがあまりにも高すぎるからです」(建設・設備特化エージェント取材データより)
実際に5chやSNSの資格スレッドでも、現場叩き上げの技術者から以下のような厳しい実態が語られています。
『実務未経験の45歳電験ホルダーが入ってきたが、キュービクルの扉の開け方すら怪しく、テスターのレンジ選定も迷っていた。結局、資格手当は出ても現場では一番下っ端の雑用から始めることになり、本人がプライドを折られて半年で辞めてしまった』
未経験者が電験三種をテコにキャリアチェンジを図る場合、初年度から高年収を望むのは悪手です。まずは給与水準が控えめであっても実務経験を積ませてくれる現場(実務認定や外部委託要件を満たせる企業)に滑り込み、3年〜5年の泥臭い現場経験を蓄積して「動ける技術者」へと脱皮することが、中長期的な年収アップに向けた唯一無二の王道ルートとなります。