近年、猛烈なゲリラ豪雨や大型台風による都市型水害が深刻な課題となっている。こうした脅威に対し、落合の芝地は最前線で機能する「グリーンインフラ」として再評価されている。
アスファルトで覆われた都市表面は雨水を弾き、一気に下水道へと流出させてしまう。これに対し、強固な根系を持つ芝地は優れた浸透性能を誇る。降った雨水を一時的に土壌内に蓄え、河川への直接的な流入ピークを大幅に遅らせる効果があるのだ。
大規模な地震や火災が発生した際、広大な芝地は広域避難場所としての機能を果たす。燃えにくい青々とした芝生は延焼遮断帯(火災の拡大を防ぐ緑の壁)となり、倒壊物の少ない安全な空間を避難者に提供する。都市の安全を根底から支える構造がここにある。