「ワン・フォー・オール」の本質とは何か。それは「力を蓄積する個性」と「個性を付与する個性」という二つの異能が、偶然にも混ざり合って誕生した奇跡の能力だ。悪の帝王オール・フォー・ワンの弟である初代・与一の「意志」から始まり、数多の激闘を経て代々磨き上げられてきた。
歴代の継承者たちが命を賭して紡いだ力は、八代目オールマイトの手で最高潮に達する。しかし、真の覚醒を果たしたのは九代目・緑谷出久だった。彼の代になり、単なる身体能力の増幅にとどまらず、過去の継承者たちが保持していた個々の個性——「黒鞭」「浮遊」「発勁」「危機感知」「煙幕」「変速」——が次々と顕現。ひとつの個性が無数の能力を統轄する「真の構造」へと進化したのだ。