下顎の存在感をマイナスからプラスへと昇華させるためには、視線の分散と重心のコントロールが欠かせません。数々のコレクション現場やブライダルで活躍するヘアメイクアーティストが実践する技法をまとめました。
錯視を操る顎しゃくれ垢抜けメイク術
- ハイライトの位置変更:顎先にハイライトを入れると前への突出が強調されるため、顎先は完全にマットに抑えます。ハイライトは「目頭」「鼻根」「人中(鼻下)」に置き、視線を顔の中心から上半分へと誘導します。
- シェーディングの分散塗布:顎先全体を黒く塗りつぶすのではなく、顎先端の下側(首側)と両側のフェイスラインに影を落とし、横顔の角を滑らかに見せます。
- オーバーリップの引き算:下唇をオーバーに描くと下顎の前進感を強調してしまいます。上唇の山を1mmオーバー気味にふっくら描き、下唇の中央は抜け感のあるグロスや肌馴染みの良いセミマットで仕上げるのが鉄則です。
骨格の美しさを引き立てる似合う髪型
ヘアスタイルにおいては、ひし形シルエットとくびれミディアムが最高の相性を誇ります。あごのラインで毛先がパツンと切れるボブは顎先に視線が集中するため難易度が高くなりますが、鎖骨付近で毛先が揺れるくびれスタイルや、レイヤーを入れてサイドにふんわりとしたボリュームを持たせたミディアム〜ロングは、輪郭の縦感を完璧にカモフラージュします。
前髪は重ためのフルバングを避け、おでこに肌の透け感を作るシースルーバングや、斜めに流して縦の抜け感を演出するスタイルが推奨されます。額を適度に見せることで、下顎の存在感が全体のプロポーションの中に自然と溶け込みます。