杉山優奈さんの足跡を振り返る上で欠かせないのが、本編卒業後に就任したステージショー『あつまれ!ワンワンわんだーらんど』での圧倒的な存在感です。スタジオ収録の番組から飛び出し、全国各地のホールを満員にして行われた大規模ツアーにおいて、彼女は2015年4月から2019年3月までの4年間、生パフォーマンスの主役を務め上げました。
『いないいないばあっ!』本編を卒業した当時、彼女は小学6年生から中学1年生の過渡期にありました。通常、幼児向け番組のおねえさんは代替わりとともに表舞台の露出が落ち着くケースも少なくありません。しかし、彼女の場合は抜群のリズム感と歌唱力、そして観客席の子どもたち一人ひとりに視線を送る現場対応力が高く評価され、異例の長期にわたるステージ継続となりました。
その後、CDシングル『かまってYO!ね』でのソロ歌手デビューや、日本テレビ系列の情報番組『ZIP!』への出演、さらにはテレビドラマや舞台など、マルチタレントとしての経験を積み重ねました。しかし、高校生活から大学進学というライフステージの変化を迎えるにあたり、現場スタッフや関係者の間でも「学業との両立に一切妥協しない真面目な姿勢」が一貫して伝えられていました。芸能界の華やかさに流されず、地に足をつけて将来を見据えていたことが、後の退所へとつながる布石となっていたのです。