唐戸市場が真の真価を発揮するのは、毎週末(金・土・日)と祝日に開催される名物イベント「活きいき馬関街」だ。市場の仲卸ストリートが巨大な海鮮屋台街へと一変し、数十軒の店舗がオリジナルの寿司や丼、汁物をずらりと並べる。
ここで勝利を収める鉄則は、到着時間の見極めに尽きる。ピークを迎える午前11時前後には主要通路が身動きできないほどの満員電車状態になる。狙い目は、日曜・祝日なら朝一番の8時台、金曜・土曜ならオープン直後の9時半から10時だ。この時間帯であれば、ネタ切れの心配もなく、職人が握りたての寿司をじっくり吟味できる。
人混みを避けるなら、メイン通りの中央部ではなく、海側の端や建物の奥角に店を構える仲卸を攻めるのが賢い選択だ。中央ブースが長蛇の列を作っていても、奥の老舗では同等以上の鮮度を誇る天然本マグロや限定海鮮丼が、ほとんど並ばずに手に入る。購入した寿司はパックに詰めてもらい、そのまま2階のテラス席か、目の前のウッドデッキへ持ち出すのが通の流儀だ。