そもそも、この言葉が指す「七難」とは何を意味していたのだろうか。仏教用語の「七難」に由来するとも言われるが、美容の文脈においては「顔立ちの不整」「荒れた肌」「品格の欠如」など、外見や内面の様々な欠点を白い肌が覆い隠してくれるという意味で使われてきた。歴史的に見れば、日本では平安時代から白粉(おしろい)を用いた化粧文化があり、白さは高貴さや労働からの解放を示すステータスシンボルでもあったのだ。
しかし、生活様式が多様化し、誰もが自己表現を楽しめる現代において、この「難を隠す」という発想自体が時代遅れになりつつある。欠点を隠蔽するのではなく、個性を魅力としてアピールするメイクアップ手法が支持を集める中、古い価値観のアップデートは必然の流れと言えるだろう。