なぜ世界はここまでモッパンに熱中するのか。その深層には、世界的な単身世帯の増加と「孤食」の常態化がある。かつて日本で人気を博した名作ドラマ『孤独のグルメ』が描いたような、「一人で気兼ねなく食と向き合う至福」のデジタル進化系がモッパンだと言える。画面越しに誰かと食卓を囲むような疑似的な団らんが、都会の孤独を癒やしている。
さらに、その経済波及効果は天文学的だ。韓国の激辛インスタント麺やスナック菓子は、海外クリエイターの配信をきっかけに輸出額が急拡大。地方の老舗食堂から大手食品メーカーまで、今やモッパンを介したマーケティングはグローバル展開の必須戦略となった。単なる食事の垂れ流しに見える映像が、数千億円規模のフードビジネスを動かしている。