本作の爆発的なヒットを決定づけた最大の要因は、間違いなく主演の深田恭子と横浜流星の圧倒的なケミストリーにある。深田が演じた主人公・春見順子は、鈍感で天然でありながら、教育者としての情熱と人間的な温かさを持ち合わせた魅力的な女性。その無防備な愛らしさは、深田恭子という俳優のキャリアの中でも屈指のはまり役となった。
そして、相手役の「ゆりゆり」こと由利匡平を演じた横浜流星の存在感は鮮烈そのものだった。トレードマークとなった無敵ピンクの髪型を維持するため、撮影期間中は数日おきにブリーチを重ね、頭皮の痛みに耐えながら役作りを続けたという逸話は有名だ。
「春見、ご褒美ください」「俺のことも好きになって」といったストレートすぎるセリフの数々。大人の女性を容赦なく翻弄する年下男子の危うさと真摯さを、横浜流星は見事な眼差しと繊細な息遣いで体現し、日本中に空前の「ゆりゆり旋風」を巻き起こした。