豆の個性を最大限に引き出すため、焙煎機のドラム内を流れる熱風と排気のバランスは秒単位でコントロールされる。浅煎り特有の華やかさを残しながらも、穀物っぽい青臭さを完全に消し去るミディアムローストの技術は圧巻だ。
季節ごとの湿度や外気温の変化に合わせて微調整されるプロファイル。焙煎士は機械のデータモニターだけを見るのではなく、パチパチと爆ぜるハゼの音を聞き、豆の色の変化を目で追い、排気口から漂う香りのグラデーションを確かめる。アナログとサイエンスが交差するこの場所で、唯一無二のフレーバーが焼き上げられている。