日本の国会には明確なドレスコードが定められているわけではない。だが、暗黙の了解として「品位を保つフォーマルな装い」が要求されてきた。歴史的に男性中心だった永田町において、女性議員たちは常に「目立ちすぎず、かといって地味すぎない」という狭い選択肢の中で着こなしを模索してきた経緯がある。
高市氏のスタイルは、その文脈の中で独特の異彩を放つ。彼女はパンツスーツを着用することもあるが、重要な局面や伝統的な式典においては、膝下丈の上品なスカートスーツを好んで選ぶ傾向が強い。これは彼女自身のこだわりであると同時に、保守派層が好む「気品と秩序」を視覚的に表現する計算された戦略であるとも分析されている。