女優としての成功と並行して、音楽シーンでも強烈な足跡を残した。名門レーベルである日本コロムビアからリリースされた楽曲群は、黄金期のアイドル歌謡曲を象徴する名ナンバーばかりだ。
1977年の歌手デビュー曲『しびれて泣けちゃう』をはじめ、『大人になれば』『エトセトラ』、そして軽快なリズムが心地よい『スプリング・サンバ』など、彼女の楽曲はどれもキャッチーで親しみやすいメロディに彩られていた。決して技巧派を気取るのではなく、語りかけるように紡がれる歌声は、聴く者の心を自然と弾ませる不思議な魔力を持っていた。
そして1979年、人気絶頂の中で開催された日本武道館での「さよならコンサート」。歌手活動の休止を宣言したその夜、巨大な会場は別れを惜しむファンの涙と色とりどりの紙テープで埋め尽くされた。二十歳を前にして自らの意思でひとつの区切りをつけた彼女の潔い決断は、アイドルのあり方に一石を投じる伝説のステージとなった。