15才での衝撃的なデビュー。それが木村一八という男が世に出た瞬間だった。美男子でありながら、どこか野性味を帯びた佇まい。当時のテレビ界において、彼の存在は異彩を放っていた。瞬く間に人気絶頂へと登りつめたものの、栄光の光が強ければ強いほど、射し込む影もまた深かった。
十代後半から二十代にかけて見舞われた幾多の事件や事故。若気の至りと言ってしまえば簡単だが、彼を巡る環境は常にスキャンダラスであり、メディアの絶好の標的であり続けた。だが、彼は表舞台から姿を消したわけではなかった。むしろ、テレビという制限の多いメディアから、表現の自由度が残されたVシネマや単館系映画へと戦場を移したことで、演技者としての第二の覚醒を迎えることになる。
スクリーン越しに見せる鋭利な眼光と、身を削るようなアクション。ただの「元アイドル」ではなく、酸いも甘いも噛み分けた本物の「男の生き様」を演じられる稀有な役者として、コアな映画ファンの間で熱狂的な支持を集めるようになった。