これまでのヘアトレンドを牽引してきたのは、毛先をフラットに切り揃えたミニマルなボブだった。だが、ラインの美しさと引き換えに「顔が平面的に見えやすい」「スタイリングのバリエーションが限られる」という声も根強く存在していた。その課題を一気に解消したのが、緻密に計算されたレイヤーカットの導入である。
美容・ヘアサロン業界では現在、個々人の顔立ちや髪の毛の落ちる位置をミリ単位で見極めるカット手法への注目度が高い。全国のトップスタイリストが集うホットペッパービューティーアワードの受賞作品を見渡しても、上位スタイルの多くに軽やかな段差と動きが取り入れられている。重さを残しつつもトップや顔まわりに柔らかな空間を作ることで、首筋を長く見せ、全体のプロポーションまで美しく引き締める効果が支持を集める最大の理由だ。