この施設が現在の活況を生み出した背景には、綿密な公民連携のスキームが存在する。「ケーズハーバー(K's HARBOR)」の愛称で親しまれる旅客船ターミナル等複合施設は、民間活力の導入によって港湾空間の付加価値を劇的に高めた好例だ。指定管理者として運営を担う株式会社ケーズフロンティアは、単なる待合所にとどまらない滞在型空間の創出に挑んできた。
ダイビングショップやシーフードレストラン、開放的なカフェスペースをターミナル機能とシームレスに融合。東京湾の潮風を感じながら時間を過ごせるウッドデッキや芝生広場を整備したことで、船に乗らない市民にとっても憩いのランドマークとして定着した。港湾のインフラを商業空間へと昇華させた手腕は、全国の地方港湾からも熱い視線を集めている。