大学卒業後、佳子さんは大手総合商社である丸紅に就職した。当時の商社は、日本経済が高度成長から安定成長へと移行する激動の時代。その第一線で、彼女は一般職の枠を超えた細やかな事務処理能力と、高いコミュニケーション能力を発揮していく。
丸紅での勤務経験は、彼女にビジネスマナーや国際的な視野だけでなく、組織の中でいかに人と協調し、信頼を構築するかという実践的なスキルをもたらした。
職場の同僚や上司からの信頼も厚く、洗練されたオフィススタイルと仕事への真摯な取り組みは、当時の「働く女性」の先進的なロールモデルでもあった。この商社時代に培った迅速な状況判断力と柔軟な対人スキルが、後に過酷な政界の荒波を乗り越える大きな武器となる。