『イッテQ!』の歴史において、最も「死」という現実が番組のすぐそばまで迫った瞬間として語り継がれているのが、2014年4月に発生したエベレストの雪崩事故だ。
当時、イモトアヤコによる「エベレスト登頂プロジェクト」が進行中であり、登山部アタック隊は現地ベースキャンプで入念な準備を進めていた。しかしその矢先、標高約5,800メートル付近の「アイスフォール」と呼ばれる危険地帯で大規模な雪崩が発生。現地シェリパ(登山ガイド)ら16名が死亡・行方不明となる大惨事となった。
イモト隊のスタッフや本人に直接の被害はなかったものの、多くの犠牲者が出た山情、そして遺族や他のシェリパたちの心情を考慮し、日本テレビは即座に登頂企画の中止を決断した。エンターテインメントの枠を超えた厳しい自然の現実と、命の尊さを最優先したこの決断は、番組の危機管理体制を改めて世に知らしめる出来事となった。