歌舞伎界屈指の独身貴族として知られてきた中村七之助。20代、30代の頃は舞台公演や海外公演、映像作品への出演で多忙を極め、「今は芝居が恋人」と冗談めかして語る場面も多かった。しかし、40代に入り芸の深みが増すにつれ、彼の身辺に対する周囲の視線はより切実なものへと変わっている。
伝統芸能の世界において、役者の家庭生活は単なるプライベートにとどまらない。舞台裏でのサポートや後援会との付き合い、さらには次世代への継承といった側面が強くつきまとう。最近のインタビューや周囲への漏らし文句からも、自身の私生活に対する意識の変化がうかがえる。かつてのような「自由気ままな独身生活」から、一歩踏み込んだ人生設計を意識し始めているのは間違いなさそうだ。