久本雅美のキャリアを決定づけた金字塔といえば、25年間にわたり土曜の昼を支えた『メレンゲの気持ち』だろう。
ゲストの懐へ自然体で飛び込み、知られざる本音やプライベートを引き出すトーク番組の司会力は、業界内外で高く評価された。相手が若手アイドルであれ大物俳優であれ、決して上から目線にならず、自らを落として笑いを取りながら場を和ませるスタイルは、彼女が開拓した独自の手法だ。
この番組で培われた「相手を主役に仕立て上げる司会術」は、現在の日本の芸能界においても貴重なスキルとして重宝されている。番組改編期を幾度となく乗り越えてきた実績そのものが、彼女のブランド価値を保証する何よりの証明書となっている。