トム・ホーバスHCが構築した「アウトサイド中心の高速バスケ」は、いまや世界中のアナリストによって徹底的に研究されている。相手チームが日本の3ポイントシュートを執拗に警戒し、外側のスペースを潰しに来るのは当然のシナリオだ。そこで日本が打ち出したのが、「5アウト戦術のバージョン2.0」である。
かつては「外で打つための布石」に過ぎなかったアタックやドライブインが、現在ではペイントエリアを直接攻略する強力な得点源へと変貌した。アウトサイドの脅威を見せつけることで広げたスペースへ、ガードやウィング陣が獰猛に襲いかかる。相手ビッグマンがカバーに入れば、瞬時にコーナーへ展開してノーマークで沈める。単なる「3P頼み」からの脱却こそが、現在の代表が手に入れた最大の強みだ。