メガホンを取った月川翔監督にとって、本作はキャリア最大の挑戦だった。90年代ジャンプの王道バトルでありながら、根底に濃厚なダークファンタジーの香りを漂わせる原作の世界観。月川監督は、派手なエフェクトに頼り切るのではなく、肉体と肉体がぶつかり合う打撃の重力感を最優先に演出プランを組み立てた。
戸愚呂兄弟のアクションシーンでは、ワイヤーワークとデジタルスタントを緻密にブレンド。一撃で大地が砕け、風圧で周囲が吹き飛ぶ描写に説得力を持たせるため、カメラアングルとカット割りに膨大なプリプロダクション期間が費やされた。