嵐の新曲が具現化するか否かは、リーダーである大野智の現在と心情に直結しています。2019年1月の活動休止発表会見において、大野氏は「一度何事にも縛られずに、自由な生活をしてみたい」と語りました。20代前半から約20年間にわたり、過密なスポットライトと社会的人格を背負い続けた人間にとって、その決断は心身のバランスを取り戻すための生命線でした。
芸能活動を完全に離れて以降、大野氏は南の島でのリゾート関連ビジネスや趣味の釣り、絵画制作に没頭していると報じられています。週刊誌の直撃取材に対しても、穏やかな表情を崩さず、しかし芸能界への未練を伺わせない態度を貫いてきました。一部では「大野抜きでの4人再開」を求める極論も散見されますが、嵐というグループのアイデンティティは「5人でなければ嵐ではない」という鉄の結束の上に成り立っています。4人での新曲リリースという選択肢は、メンバー自身の手によって明確に排除されています。
心理学における「心理的バウンダリー(自他境界線)」の観点からも、メンバー4人は大野氏の境界線を無理に侵害しないアプローチを取り続けています。櫻井翔氏や相葉雅紀氏が公の場で大野氏について語る際も、連絡を取り合っている事実は明かしつつ、復帰を急かすような言動は一切見せません。新会社に大野氏が名前を連ねたこと自体が最大の歩み寄りであり、彼自身の意志が自然と前を向くまでは、新曲制作のペンを執らないという静かな合意が成立しています。