競馬界において「最も当てるのが難しい重賞の一つ」と囁かれる函館記念。その最大の要因は、上位人気馬の著しい不振にあります。函館記念の過去10年データを振り返ると、1番人気馬が勝利を挙げた事例は極めて稀で、単勝支持率を大きく裏切る結果が定例化しています。2番人気、3番人気の信頼度も決して高くなく、馬券圏内(3着以内)に2桁人気馬が平然と飛び込んでくるのがこのレースの日常です。
公式レース結果の集計からも明らかなように、函館記念の人気別成績における最大の歪みは、単勝5番人気〜10番人気の中穴ゾーンに勝ち馬が集中している点です。これにより、函館記念の配当傾向は中央競馬の平地重賞の中でもトップクラスの跳ね上がりを見せます。函館記念の三連単平均配当は実に数十万円規模に達し、過去には100万円を超えるメガ配当も記録されました。
関係者や現地記者が口を揃えるのは、「春のGI戦線を戦ってきた実績馬が、重斤量や洋芝特有の重さに足を取られる一方で、洋芝巧者や軽量ハンデ馬が状態のピークを迎えて強襲する」という力関係の逆転現象です。人気の盲点となった実力馬や条件好転馬を見抜くことこそが、このレースを攻略する絶対条件となります。