歌舞伎界という伝統芸能の世界において、常に付きまとうのが「跡継ぎ(後継者・子供)」の問題です。結婚当時、藤原紀香が40代半ばであったことから、インターネット上では様々な憶測や心ない噂が飛び交いました。
現在、2人の間に実子はいません。しかし、この問題に関して2人は結婚当初から極めて冷静で成熟した共通認識を持っています。その根底にあるのが、片岡愛之助自身の生い立ちです。
愛之助自身、歌舞伎の家柄の生まれではなく、一般家庭から子役オーディションを経て十三代目片岡仁左衛門に見出され、二代目片岡秀太郎の養子となって松嶋屋の名跡を継承した経歴を持ちます。そのため愛之助は、結婚会見の場でも「子供は授かりもの。もし自分たちに子供がいなければ、養子を迎えて芸を継承していけばよい」と明言していました。
血統至上主義にとらわれず、芸と家を守る柔軟な姿勢を夫が明確に示したことで、紀香に対する周囲のプレッシャーも大幅に軽減されました。2026年に公開された映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』では夫婦役で初の本格共演を果たし、2026年現在もテレビ番組やSNSでお互いへの感謝を伝え合うなど、子供の有無を超越した強固なソウルメイトとしての夫婦仲を築いています。