都立上水高校を語る上で欠かせない最大の核が「進学型単位制」という仕組みです。「単位制」と聞くと通信制や定時制を連想する方も一部にいますが、全日制の単位制高校は、一般的な学年制普通科高校の学習内容をベースにしながら、生徒一人ひとりの進路希望に合わせたオーダーメイドの時間割を作成できる画期的なシステムです。
具体的な上水高校の単位制のメリットと特徴は以下の点に集約されます。
1. 1年次の徹底した基礎学力形成と少人数指導
入学直後の1年次は、あえて全員共通の必修科目を多く配置し、高校学習の基盤を固めます。英語や数学などの主要教科では、習熟度別クラスや20人前後の少人数授業を導入。中学校時代の苦手分野を残さず、つまずきを未然に防ぐ体制が確立されています。
2. 2年次・3年次の圧倒的な科目選択肢
2年次以降は文系・理系・医療看護系・芸術系など、多種多様な選択科目が展開されます。例えば、私立文系大学を目指す生徒は数学や理科の負担を減らして英語・国語・地歴公民の演習科目を集中的に履修可能。逆に理系や国公立大志望者は、高度な理数系講座を選択できます。一般的な学年制普通科のように「受験に使わない科目を無理に長時間受け続ける」無駄を大幅に削減できます。
3. 留年(原級留置)という概念の柔軟性
学年制高校では1科目でも単位を落として規定を満たせないと学年全体をやり直す「留年」になりますが、単位制では修得した単位が積み立てられます。もちろん卒業要件単位(74単位以上)の取得は必須ですが、生徒一人ひとりの学習進度に応じた柔軟なフォローが行われる点も大きな心理的安心感につながっています。