単なるメニューの一品にとどまらず、グローバルな経済指標として世界中で参照されているのが「ビッグマック指数」だ。英経済誌『エコノミスト』が考案したこの指数は、世界中でほぼ同一の品質で販売されるビッグマックの価格を比較し、各国の通貨の購買力平価を測る目安として広く知られている。
かつて日本は、世界的に見ても比較的高価なビッグマックを提供する国の一つだった。しかし、長引くデフレと近年の急激な円安進行により、その立ち位置は激変した。欧米諸国やアジア主要都市でのビッグマックが700円〜1000円前後に達するなか、日本のビッグマックは価格改定を経てもなお割安感が強い。
このギャップは、日本の賃金上昇率の伸び悩みと購買力の低減を如実に物語っている。日本マクドナルドの看板メニューであるビッグマックの価格推移は、国内景気の自画像そのものなのだ。