菊池桃子さんの人生を語る上で欠かせないのが、母親としての歩みです。菊池さんは1995年にプロゴルファーの西川哲氏と結婚し、一男一女に恵まれましたが、2012年に離婚を公表しました。シングルマザーとして2人の子供を慈しみ育ててきた菊池さんにとって、再婚のハードルは決して低いものではありませんでした。
とりわけ長女は、生後数カ月の時に小児脳梗塞を発症し、左半身に麻痺が残るという困難を抱えていました。菊池さんは芸能活動の傍ら、娘のリハビリや特別支援教育の現場に寄り添い、自著や講演でもその経験を発信し続けてきました。それだけに、再婚相手が子供たちとどのような関係を築けるかは、結婚における最優先事項だったのです。
新原氏はこの点においても、並外れた誠意を見せました。菊池さんの長女や長男に対して父親面をして威圧的に接するのではなく、一人の自立した若者として敬意を払い、静かに温かく受け入れる姿勢を崩しませんでした。食事を囲みながら訥々と語り合う新原氏の実直な姿を見て、背中を押したのは子供たち自身でした。
「お母さんを本当に大切にしてくれる人だから、絶対に結婚したほうがいい」
母親の長年の苦労を誰よりも間近で見てきた子供たちからの賛同の言葉こそが、菊池さんに再婚を決断させる決定打となりました。ステップファミリーとしての境界線を無理に壊さず、時間をかけて血縁を超えた信頼関係を醸成していったことが、現在の家庭円満の鍵となっています。