麻生氏が85歳を迎えてなお、一日中続く予算委員会や深夜の党内折衝を乗り切れる原動力は何なのか。本人の著書やインタビュー、周囲の番記者の証言を照合すると、極めて合理的かつ徹底した3つの生活信条が浮かび上がります。
1. 「動く・話す・好奇心を持つ」の三位一体ルール
麻生氏は周囲に対し、「年寄りが老け込むのは動かなくなり、人と話さなくなり、何事にも興味を失うからだ」と公言しています。週末の地元福岡と東京の往復スケジュールを欠かさず、移動中も読書を欠かしません。歴史書や外交安保の専門書から、有名な「週刊少年ジャンプ」をはじめとする青年漫画まで、あらゆる活字とカルチャーに触れ続ける姿勢が、頭脳の柔軟性を保ち続けています。
2. オリンピック代表仕込みの基礎体力と体幹トレーニング
若い頃の麻生氏は、学習院大学政経学部卒業後に海外留学を経験し、射撃選手として1976年モントリオール五輪クレー射撃日本代表に出場したトップアスリートでした。その運動習慣は現在も形を変えて継続されており、毎朝のウォーキングや軽いダンベル体操、体幹を意識した姿勢の維持など、肉体のメンテナンスに一切の妥協を許していません。スーツを端正に着こなす体型を維持している点も、自己管理の賜物といえます。
永田町と有権者から寄せられるリアルな反応
一方で、世論の評価は真っ二つに分かれています。Yahoo!ニュースのコメント欄やSNSの声を定性分析すると、次のような対極の構図が確認できます。
「外交でトランプ氏ら海外の強硬派リーダーと対等に渡り合えるのは、麻生さんのような胆力と財政知識を持った重鎮しかいない」(50代・会社経営)
「85歳を過ぎても実権を握り続けるのは、若い世代への権限移譲を阻む典型的な老害政治の構造ではないか」(30代・IT企業勤務)
このように、「比類なき外交力・危機管理能力への評価」と「世代交代の停滞に対する反発」が表裏一体となって渦巻いているのが、麻生太郎という政治家に対する現代の世論力学です。