受験生の進路選択において最も切実な問題が、就職活動における「学歴フィルター」の存在です。関西主要企業および東京に本社を置く大手企業の人事採用担当者への取材から見えてくるのは、冷徹なまでのセグメント化です。
大手総合商社、外資系コンサルティングファーム、大手広告代理店などの最難関企業群では、依然として京阪神が第一ターゲット層となります。関関同立からは同志社を中心とした上位層が食い込むものの、採用総数には一定の選別が働きます。
一方、メガバンク、大手損害保険、完成車メーカー、大手電機・重工などの主要上場企業において、「関関同立」は確実な一次選考通過ラインとして機能しています。学歴フィルターで門前払いされるケースは極めて稀であり、個人のガクチカ(学生時代に力を入れたこと)や論理的思考力で勝負できる土俵が整っています。
これに対し、「産近甲龍」のゾーンでは、企業規模や採用方針によって対応が分かれます。関西地盤の優良企業や地方銀行、中堅・準大手メーカーでは絶大な信頼を得ている反面、東京本社の超人気企業ではWebテストやES(エントリーシート)段階で厳しい選考ラインが引かれることも珍しくありません。この点に、依然として残る「関関同立と産近甲龍の間の見えない壁」が存在します。