宮良氏の現在を語るうえで避けて通れないのが、DA PUMP しのぶ 脱退理由の真相と小浜島移住の経緯です。
1997年にDA PUMPのメンバーとしてデビューした宮良氏は、卓越したダンススキルと甘いルックス、そして沖縄出身者ならではのリズム感で瞬く間にスターダムへと駆け上がりました。NHK紅白歌合戦への連続出場など栄華を極めましたが、2005年2月に道路交通法違反(酒気帯び運転)を起こし、現行犯逮捕されるという事態に至ります。
この事件を受けて宮良氏は芸能活動を無期限で自粛。猛省の日々を送るなかで、自身が置かれていた芸能界のプレッシャーや自己のアイデンティティを見つめ直すことになりました。その後、グループや関係者への責任、そして音楽に対する自身のあり方を熟考した末、2006年4月7日をもってDA PUMPを正式に脱退しました。
脱退当時の特番インタビューや手記で語られたのは、急激な成功に伴う精神的な疲弊と、本来の自分を見失いかけていた苦悩でした。華麗なスポットライトの裏側で生じていた心の軋轢を癒やすため、彼が向かった先が生まれ故郷である人口数百人の小浜島でした。
島に戻った宮良氏は、父親が大切に守ってきた「民宿宮良」を手伝いながら、小型船舶操縦士免許や潜水士の資格を取得。かつてアイドルとして浴びていた歓声とは全く異なる、エメラルドグリーンの八重山の海と向き合う日々を通じて、傷ついた自己を少しずつ再生させていきました。挫折を経験したからこそ辿り着いた離島での実直な生き方が、現在の穏やかな家庭生活を築く揺るぎない土台となっています。