公益財団法人日本相撲協会の規定により、十両力士に支給される基本月給は現在110万円と定められている。一般的な20代・30代の平均月収を遥かに凌駕する額面だ。この基本給は本場所の成績に関わらず毎月確実に口座へ振り込まれるため、関取の座を維持している限り経済的な基盤は揺るがない。
給与体系の内訳は基本給にとどまらない。夏と冬にそれぞれ支給される賞与は基本給の約1カ月分に相当し、年間で約220万円。さらに年6回の本場所ごとに支給される力士本場所手当(1場所あたり約20万円)や、稽古や移動に伴う道具手当、通信費補助などが重層的に加算されていく。
怪我や病気で途中休場した場合でも、十両の地位にとどまっている限り月給は全額支給される。この手厚いセーフティネットこそが、幕下力士たちが血のにじむような稽古に耐え、何としても掴み取ろうと渇望するプラチナチケットの正体だ。