なぜ大谷翔平は、前人未到の二刀流という孤独な挑戦をやり遂げられたのか。その根底には、家庭で培われた「自分で考え、自分で選ぶ」習慣がある。
両親は息子の選択に口を挟まなかった。強豪校への進学や、高校卒業後の進路選択においても、父と母は常に一歩引いた位置から見守っていた。進学先となった花巻東高等学校で佐々木洋監督の指導を受ける際にも、家庭で育まれた「目標達成シート(マンダラチャート)」を自ら描き切る思考の自立が活きた。指示待ちの選手ではなく、自らの頭で課題を咀嚼し、解決策を導き出す知性。それは幼い頃から「どうしてそう思ったの?」と問いかけ続けてくれた両親の接し方がもたらした果実である。