乃木坂46が急速にスターダムを駆け上がると同時に、芸能活動と美大での過酷な課題の両立は肉体的・精神的に困難を極めていく。2015年に公開されたドキュメンタリー映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』の中でも、スポットライトの裏で苦悩する彼女の生々しい素顔が映し出されている。このドキュメンタリー映画は現在、NetflixやLeminoといった主要な動画配信サービスでも配信されており、彼女の覚悟に触れることができる。
学業との両立に区切りをつけざるを得なくなった後も、彼女はグループの絶対的フロントとして君臨し続けた。そして2017年、ラストシングルとなった『サヨナラの意味』で初のセンターを務め、弟の大学学費の目途が立ったことを一因に挙げながら、芸能界そのものからの引退を発表する。自分のため、そして家族のために駆け抜けたアイドル人生の幕引きは、あまりにも美しく切ないドラマだった。