iPhoneの標準カメラアプリに搭載されているパノラマ機能や、最新モデルで注目を集める空間ビデオ(Spatial Video)と、専用360度カメラの撮影データには明確な違いが存在します。
まず、iPhoneのパノラマ撮影と360度カメラの違いは、視野角の次元にあります。パノラマ機能は水平方向のワイド撮影に特化しており、頭上(天頂)や足元(天底)を含む球体全体の空間を記録することはできません。対して360度カメラは、背中合わせに配置された2つの超広角魚眼レンズによって、死角のない完全な球体データを一瞬で記録します。
また、iPhoneの空間ビデオと360度動画の比較においても押さえておくべきポイントがあります。空間ビデオは人間の両目の視差を利用した「180度・前方3D映像」であり、正面の奥行き感をリアルに追体験することに特化しています。対して360度動画は「振り返る」「見上げる」といった全方向の自由な視点移動が魅力であり、アクティビティの記録や旅行先全体の空気感を残す用途において無類の強みを発揮します。