2007年のデビュー以来、永山絢斗は急角度でキャリアの階段を駆け上がった。2010年公開の初主演映画『ソフトボーイ』で見せたフレッシュかつリアルな演技は高く評価され、第34回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。一躍、日本映画界のホープとして熱い視線を集めることとなった。
彼の凄みは、爽やかな好青年から陰のあるアウトロー、苦悩を抱える文化人まで、どんな役柄であってもその人物の「匂い」まで表現してしまう憑依型のアプローチにある。NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』で見せた野口源三郎役など、時代背景や歴史的リアリティを背負う重厚な作品においても、その存在感は抜群であった。